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SUPER GT 2023 第3戦 SUZUKA クラッシュの原因を考えます。

モータースポーツ

2023-06-10

*最後に追記があります。

今回は、SUPER GT 2023 第3戦 SUZUKA にて起きたクラッシュの原因を考えます。レースはこのクラッシュにより、レース中断し、再開されることなく終了となりました。

 

関係した選手のコメント

AUTO SPORT WEBより引用しました。

100号車 山本選手のコメント

87号車Bamboo Airways Lamborghini GT3と30号車apr GR86 GTが2台で争っているなかで、130Rを立ち上がったところで真ん中に30号車、右側に87号車で並走していました。松田選手は130Rのイン側、シケインの外側から追い抜こうとしていて、左にまだ余裕があるように見えた中で、右側に寄った感じがあるのと、GT300の2台はどこにも逃げ場がない状態でした。そこでGT500の方が加速がいいので、その2台のGT300の前に出たところで23号車のリヤと30号車のフロントが引っかかった形になりました。

87号車 松浦選手のコメント

「MARELLI IMPUL Zが僕を抜いていったのですが、その後織戸選手と並走していました。そこで松田選手が当たってきた形になります。」

「次は右コーナーのシケインなので僕も左に行く必要はないですし、そのまま(織戸と)並走するだけでした。今までもこういったクラッシュが起きているコーナーですからね。タイヤカスも出ていたと思いますし、あちら側(アウト側)に意識が向くのも仕方ないと思いますが」

「残念ながらクルマ(Bamboo Airways Lamborghini GT3)は全損ですけどね……。」

30号車 織戸選手のコメント

「松浦選手を追っていて、抜けそうだと思っていたんですが、松浦選手を平峰選手(MARELLI IMPUL Z)が抜いていったので、失速したタイミングを狙って130R立ち上がりでインに入りました。松浦選手は当然こちらを牽制しますよね。その時点で、GT500がもう1台来るのは分かっていたのですが、行ってくれるだろうな……と思っていたらぶつかって」と織戸は状況を語った。

「僕はもう真ん中でどうしようもなかった。僕のクルマの左前と松田選手のクルマの右後ろと当たって、僕の右前が松浦選手とぶつかった。松田選手のクルマがかなり飛んでいったので驚きました。ぜんぜんMOTUL AUTECH Zの)左側は空いていたのですが。気持ちは良くないですね」

取材者の考察

暫定結果のなかには松田に対し「Sp.R.13-1.a『危険なドライブ行為』」として、ドライブスルーペナルティが課されている(ただし未消化のため競技結果に40秒加算)。イン側のグリーンにわずかにタイヤを落としていたMOTUL AUTECH Zが2台の争いにヒットしてしまうかたちとなったのが実際の状況のようだが、こちらも松田が元気に回復してからの説明を待ちたい。

クラッシュはどのように起きたのか

①LAP60 GT500は、3位 1号車 MARELLI IMPUL Z 平峰選手・4位 23号車 MOTUL AUTECH Z 松田選手・5位 100号車 STANLEY NSX-GT 山本選手が互いに1秒前後で順位を争っていた。23松田は、マシンに苦労していた。GT300は87号車 Bamboo Airways Lamborghini GT3 松浦選手と30号車 apr GR86 GT 織戸選手が順位を争っていた。

②バックストレートエンドで1平峰がGT300の2台(30織戸・87松浦)を抜いた。87松浦は、1平峰に譲ったため130Rのアプローチで失速した。

③30織戸にとってはチャンスなので、87松浦の内側に並び130Rを立ち上がる。このタイミングで追いついていた23松田はGT300の2台のさらにイン側から130Rを立ち上がり、3ワイドとなる。

④シケインに向かう23松田・30織戸・87松浦は互い接触してクラッシュが起きた。23号車は、スピンしながら宙に舞いシケイン手前のフェンスに激しく衝突した。パーツやカウルが激しく周辺に飛び散った。87号車は、シケイン手前のタイヤバリアに衝突したのちスピンしながらシケインアウト側に停止した。30号車は、大きな損傷はなかった。23号車松田選手は、コースマーシャルに救出され、意識もありヘリで近くの病院に搬送された。けがはあるものの命に別状はないとのこと。87号車松浦選手は、けがはなく、30号車織戸選手も無事。その他巻き込まれた車両・選手はない模様。


23号車 MOTUL AUTECH Z  ロールゲージがドライバーを守った。


87 Bamboo Airways Lamborghini GT3


23号車が激突したフェンス

原因を推察

*個人的な意見です。

松田選手には、ペナルティが出ているので、過失は松田選手にあると考えられます。チームから異議や不満は出ていません。SNS等でイン側の縁石をまたいだことでバランスを失ったという声もありますが映像を見るとマシンはコントロールされているように見えますし、すぐ後ろを走っていた100号車山本選手も、右に寄ったとコメントしています。

おそらく、松田選手は、GT300の2台を抜くために130Rで失速したため、100号車からポジションを守るためシケインのアプローチに向けてマシンをすぐにレコードラインに変えようとしたと思われます。松田選手はGT300の2台を抜ききっていなくてもこのうような行動に出たのではないでしょうか。

レースの魅力と安全

*個人的な意見です。

今回のクラッシュは、非常に危険でした。激突した場所はシケインに向けて非常に狭くなっています。鈴鹿サーキットの130R(実際は複合コーナー)は、チャレンジングであると世界中のドライバーから称賛されています。しかし、エスケープゾーンは十分とはいえません。レーシングカーのコーナーリング速度は飛躍的に速くなっています。チャレンジングであると同時に安全も考慮されなくてはなりません。130Rをもっと手前にする(ストレートを短くする)。シケイン手前のエリアを確保する。などの対策はすぐ必要です。

鈴鹿サーキット他の箇所、他のサーキットも危険個所はしっかり対策をお願いしたいです。安全が確保され、白熱したレースを毎回楽しみにしています。

まとめ

今回は、SUPER GT 2023 第3戦 SUZUKA にて起きたクラッシュの原因を考えまました。松田選手は後日コメントを出し、リハビリを開始したということです。公表されていませんが骨折等があったのかもしれません。ダメージから回復することを祈ります。

最後までお付き合いありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

参考
・選手のコメント・画像をAUTO SPORT WEBより引用しました。
・写真は SUPER GT 公式ホームページより引用しました。


関連記事はコチラ↓↓

>>SUPER GT 2023 第3戦 SUZUKA 決勝結果(暫定)

追記

松田次生選手が第4戦富士で復帰しました。大会前のコメントです。

「僕の中では(130Rを立ち上がった日立Astemoシケイン手前でGT300マシンを)抜けたと思っていたのですけど、3台並んだ状態になって、そこで僕がGT300に当たってしまった。(一番アウト寄りの)僕が寄せたわけではないのですけど、コースのレイアウト的に寄っていってしまったようになって、3台並んでいたことで真ん中のクルマの逃げ場もなかったと思いますので、ああいう形で交錯してしまいました。そこからはもうクルマのコントロールができない状態になって、クラッシュしてしまいました」

引用 AUTO SPORT WEB公式ホームページ

私の推察とは異なり、松田選手としてはGT300車両を抜いた。更に寄せていないということです。私の推察は当時の個人的意見としてあえて削除しません。映像や直後を走行していた山本選手のコメントによると、GT300に並んだ状態で寄っています。明確に原因ということでペナルティもでています。

 

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