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BMW 420i グランクーペ ミッドシップ

カーライフ

2022-09-18

私の愛車は、BMW 420i グランクーペです。

ミッドシップとは、エンジンを搭載する位置のことで、フロントアクスル(前車軸)とリアアクスル(後車軸)の間にエンジンが搭載されいる状態のことです。私の車はフロントミッドシップです。これが何なのかお話ししたいと思います。

ミッドシップ

フロントミッドシップ(フロントエンジンーリアドライブ FR)

私の車のボンネットを開けてみると、フロントタイヤ軸の後方に縦にエンジンが搭載されています。エンジンのすぐ後方にトランスミッションがあり、変速されてプロペラシャフトからリアのデファレンシャル、リアアクスル、リアタイヤと動力が伝わります。BMWでは多くの車種がこの方式を採用しています。

一般にFRセダン、FRクーペと呼ばれる車のほとんどがこの方式を採用しています。事実上は、フロントミッドシップです。

フロントミッドシップの特徴

重量物であるエンジンが前車軸より後方にあることで、慣性モーメントを抑えることができます。これによりコーナーリングで外に膨らむ力を抑えることができます。また、ブレーキングではフロントに沈む力を抑えることができます。

エンジンが後退しているため、室内空間を確保するためには、ホイールベースを長くする必要があります。ホイールベースが長くなると最小回転半径が大きくなり、運転しずらくなるのである程度決まったサイズが採用され、結果として室内空間は狭くなります。また、エンジンが後退すると足元に熱が伝わってきます。夏は暑いです。

リアミッドシップ(MR)

リアアクスル前方にエンジンを搭載した車があります。一般にこのタイプがMRまたはミッドシップと呼ばれます。フェラーリ・ランボルギーニといったスーパーカーです。日本車では、ホンダNSXがあります。これらの車は、さらに走行性能を追求した車です。

ここでは、走行性能はこのレイアウトがとても優れていると示しておきます。

フロントエンジンーフロンドドライブ(FF)

FFは現在多くの車が採用しているタイプです。多くは、3気筒または4気筒エンジンが横積され、フロントアクスル(動力軸)の前方に配置されます。車体が大きければV型6気筒エンジンも搭載できます。

長所として、室内空間が広く設定できます。座席間を移動できたり、足元が広くなったりします。また、熱の問題も少なくできます。

短所は、フロント慣性モーメントが大きくなるので、コーナーリング・ブレーキングで不安定になりやすいです。前後左右の揺れが大きくなります。また、フロントの荷重が大きくなるので、フロントタイヤの消耗が早くなります。

車は家族や友人との「移動手段」と考えている人は多く、室内空間の快適性は必要と考えるのではないでしょうか。

リアエンジンーリアドライブ(RR)

ポルシェがRRになります。リアアクスル後方にエンジンを縦置し、アクスル前方にトランスミッションがあります。エンジンはかなり低くマウントされています。水平対向エンジンだからできる配置です。ドライブフィールは独特なものになります。重量物のエンジンが後方にあり、加速するときはリヤタイヤに荷重がかかるのでハンドリングはアンダーステア(ハンドルを切っても曲がらない)になります。ブレーキングもリアの慣性モーメントが大きいので不安定になります。

一方でフロントボンネットを低く設計でき、フロントサスペンションの設計の自由度が大きくなります。こういった部分は、ハンドリング・ブレーキングの向上に貢献しているかもしれません。

まとめ

今回は駆動方式からBMWを見てみました。今回は、2輪駆動として説明してきましたが、各駆動方式には、4輪駆動もあります。近年は電子制御により駆動配分をコンピュータがおこなうなど、メカニズムが複雑になり違った挙動を示します。これは動きを安定させるためのですが人によって運転しずらいと感じることもあります。

BMWは「駆け抜ける歓び」がキャッチフレーズです。「50:50の重量配分・低重心・心地良いエンジンフィール」

50:50の重量配分を実現するためのレイアウトがフロントミッドシップです。

走り出してすぐに実感できる爽快感、路面に張り付くようなハンドリング、運転がとても楽しくなるのがBMWです。今日も安全運転で素敵なカーライフをお過ごしください。

おまけ

BMWのエンジンフードの開け方

運転席足元のレバー(×2と書いてあります)を2回引く。結構力いります。

ボンネットが浮いているので持ち上げればフードが上がります。ダンパー式なので支える棒はありません。フードを止めるフックが2箇所あります。フードをしっかり固定してくれそうです。

閉めるときは、30cmくらい上から「バタン」と落とすように閉めましょう。優しすぎると半開きになってしまいます。このとき押してはダメです。押すとボンネットが歪んでしまいます。もう一回レバーを引いてオープンにし、閉めなおしましょう。

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